各種検査について
当院で受けられる検査の注意事項などを掲載しています。
胃カメラ(胃内視鏡検査)
口から細いスコープを挿入し、食道・胃・十二指腸を直接観察して異常を調べる検査です。検査時間は5分ほどですが、生検やピロリ菌の検査があると1~2分ほど追加となります。
また、当院の院長は日本消化器内視鏡学会の専門医です。精度の高い検査を丁寧に実施します。
胃カメラの流れ
1. 胃の中の泡を消す薬(消泡剤)の内服
胃内に泡があると観察しづらくなるため、検査前に消泡剤を飲んでいただきます。量は小さなコップ1杯ほどで味にクセはありません。多くの方が問題なく飲めています。
2. 喉の麻酔と検査前の準備
麻酔のための薬液を舌の奥に流し込み、3分ほど溜めたのち飲み込みます。喉全体に薬を染み渡らせることで麻酔が効きやすくなります。こちらは多少の苦味があり、麻酔が効く際にピリピリとした感覚がでる可能性があります。
麻酔を終えたら検査台に横になっていただきます。マウスピースを装着して準備を整えます。
3. 検査開始
内視鏡を挿入します。麻酔が効いていても「おえっ」となる咽頭反射が出ることがあります。多くの方は食道を通過する頃には落ち着いてきます。
可能な限り力を抜いて、呼吸は鼻から吸って口から吐き、深くゆっくりとした呼吸を意識しましょう。余裕のある方は、モニターを見ながらご自身の胃の様子を確認されることもあります。
4. 食道→胃→十二指腸の観察
食道から胃、十二指腸と観察していきます。処置が無ければ観察そのものは5分程度で終了します。
生検の必要があったり、ピロリ菌の検査をあわせて行ったりする場合は、追加でかかりますがそれでも1~2分程度です。
胃カメラ(胃内視鏡検査)前にお読みください
- 原則、検査には事前の診察が必要です。検査希望であることをお申し出ください。
- 検査日時は予約となります。
- 予約後、都合で検査が受けられない場合は、必ずご連絡ください。
- 検査前日の夜9時以後は絶食・絶水してください。
- 検査当日の朝も絶食・絶水してください。服薬も中止してください。
- 検査当日は予約時間の15分前までにお越しください。
- 検査当日はタオル・ビニール袋をご持参ください。
- 検査後、飲食する時間については医師の指示に従ってください。
腹部エコー(超音波検査)
腹部にゼリーを塗布し、探触子(プローブ)を当てて内臓の断面像を抽出します。検査時間は10分程度ですが、検査する部位や疾患の種類、患者様の状態によって多少前後することがあります。
痛みや放射線被ばくといった身体への負担が一切なく、安全な検査であることが、超音波検査の長所と言えます。気になる症状がある場合や、健診で異常を指摘された場合は、医師に相談し、腹部エコー検査を受けることを検討しましょう。
腹部エコー(超音波検査)の検査対象となる主な臓器
- 肝臓
- 胆管・胆のう
- すい臓
- 脾臓
- 腎臓
- 前立腺
- 膀胱
- 子宮
- 卵巣
腹部エコー(超音波検査)前にお読みください
- 原則、検査には事前の診察が必要です。検査希望であることをお申し出ください。
- 予約後、都合で検査が受けられない場合は、必ずご連絡ください。
- 検査前は絶食が必要です。
- 検査中は、息を吸って止めるなどの指示がある場合があります。
- 体型や腸管ガスなどの影響で、一部の臓器が観察しにくい場合があります。
- 前立腺や婦人科系を検査する場合は、予約時間の2時間前から排尿をしないでください。
その他検査
血液検査
一般的な血液検査では、血液中の様々な成分を調べて、健康状態や病気の可能性を把握します。
血液検査の結果は、数値で示され、基準値と比較することで、異常の有無を判断します。数値が基準値から外れている場合は、病気の可能性を考慮し、さらに詳しい検査が必要になる場合があります。
血液検査によって下記の有無や程度を調べることができます。
- 貧血
- 脱水
- 感染症
- 炎症
- 肝機能
- 腎機能
- 血糖値
- 脂質
- 電解質
- アレルギー
- 出血傾向
レントゲン
X線を使用して体内の様子を画像化する検査で、肺炎や心臓、腸などの診断に用いられます。
X線が体の組織を透過する際の吸収の違いを利用して、骨は白く、空気や肺は黒く写し出されます。健康診断などでもよく行われる、最も一般的な画像検査の一つです。